IBM量子バックエンドを/dev/urandomで置き換える
このストーリーは、Project Elevenという量子コンピューティング応用研究プロジェクトにおける検証の不備と、量子コンピューティングの実際の能力に関する重要な問題を指摘しています。Project ElevenはIBMの量子コンピューターを使用して17ビットの楕円曲線暗号(E...
このストーリーは、Project Elevenという量子コンピューティング応用研究プロジェクトにおける検証の不備と、量子コンピューティングの実際の能力に関する重要な問題を指摘しています。Project ElevenはIBMの量子コンピューターを使用して17ビットの楕円曲線暗号(ECC)キーを回復することに成功したとして、1ビットコインの報酬を授与しました。
一見すると、量子コンピューティングの実用的価値を示す成果に見えます。しかし、研究者Yuval Adamの検証により衝撃的な事実が判明しました。
量子コンピューターを単純な/dev/urandom(Linuxのランダムデータジェネレーター)に置き換えても、同じアルゴリズムで同じキーの回復に成功するのです。これは成功の原因が量子コンピューターの固有能力ではなく、単なる統計的な確率にあることを意味しています。
技術的背景として、17ビットのECCキーは現代のコンピューターによる古典的なブルートフォース攻撃で容易に破ることができます。したがってこの「成功」は量子コンピューティングの革新性を示すものではなく、むしろ検証プロセスの根本的な欠陥を露呈させています。
HNコミュニティは量子コンピューティング技術自体ではなく、Project Elevenの検証プロセスの欠陥とその成果の現実性に批判の焦点を当てています。古典的なコンピューターで容易に達成可能な作業を量子的成功として認定することの問題性が、強く指摘されています。
「Project Elevenは、IBMの量子ハードウェアでECC(楕円曲線暗号)の17ビットキーを回復したことに対して1ビットコインの報酬を授与しました。しかし、Yuval Adamが量子コンピューターを/dev/urandomで置き換えたところ、やはり同じくキーを回復することができました。」— @pigeons